アディオスプロ4 レビュー、箱根と東京マラソン2:16に託した本命レーサー
結論:誰に向くシューズか
レースに出るなら、これを履いておけば間違いない。Adizero Adios Pro 4 は、自分にとって「これがあれば大丈夫」と思える本命レーサーだ。初めて履いた時は本当に感動した。スピード練習も距離走もインターバルも、そして本番のレースも、これ一足でこなせる万能さがある。4年次の箱根駅伝、3年次の全日本大学駅伝4区、初フルの東京マラソンで2時間16分台を出した時も、迷わずこれを選んだ。
向いているのは、フルからハーフ、10km、5kmまで、距離を問わずレースで自己ベストを狙うランナー。逆に、カーボンシューズを使いたくない人には勧めない。ジョグ用には別のシューズがいる。自分もレースとポイント練習に絞って履いていて、ジョグには使っていない。
東京マラソン2:16と箱根で履いた
このシューズの評価は、机上のスペックではなく実際のレースで固まった。
初フルの東京マラソン2026は、序盤から女子の先頭集団に乗って 3:10〜3:13/km、25km 以降は 3:07〜3:09/km まで上げて、2時間16分台でゴールした。ラスト数キロで足が攣って過呼吸まで来たが、それはシューズではなく自分の脚と補給の問題で、上りも下りも平地も最後まで走り切れたのは Pro 4 の厚みと軽さがあったからだ。全ラップは東京マラソンの記事に公開した。
箱根駅伝の路面でも、これを選んだ。レースの緊張の中でも、どんなコースでも走り切れるという安心感があった。学生時代のシューズ全体の履き分けは箱根を2回走った2年間の記録にまとめてある。
スペックと重さ
厚底カーボンの中でも、Pro 4 は軽さと厚みのバランスがいい。
| スペック項目 | 値 |
|---|---|
| カテゴリ | レース(カーボン) |
| 重量(公称) | 186g |
| ドロップ | 6.5mm |
| スタック(踵/前足) | 39 / 32.5mm |
| プレート | カーボン(エナジーロッド2.0) |
| ミッドソール | Lightstrike Pro |
| 定価 | ¥28,600 |
| 発売年 | 2025年 |
スタックハイトは踵39mm / 前足32.5mm、ドロップ6.5mm。約186gと軽いので、レース終盤でも脚が消耗しにくい。前足の5本指に沿うカーボン製のエナジーロッド2.0が入っていて、踏むと硬めのプレートが返ってくる。この厚みと軽さがあったから、上りも下りも平地も最後まで走り切れた。
Adizero Adios Pro 4(アディゼロ アディオス プロ 4) 楽天市場(新規タブで開く)・Amazon(新規タブで開く)・Yahoo!ショッピング(新規タブで開く)
参考までに、自分の足型は足長25.5cm・ワイズ2E・甲は普通、傾向はニュートラル〜軽度回内で、体重は58kg。テストはすべてロードでの走行だ。
サイズ選びは、普段のジョグシューズと同じ25.5cmでちょうどよかった。Pro 4 は若干小さめの作りだが、レース用なので自分はジャストフィットで履く。厚めの靴下を合わせるなら26cmに上げてもいいと思うが、薄い靴下なら普段どおりのサイズ通りで問題ない。
寿命と耐久性:約200kmまでの実感
このレビューは累計約200km走行時点のインプレだ。複数所有していて1足あたりの距離は控えめだが、約200km時点でもへたりはそれほど感じない。レースとポイント練習に絞って使えば、長く付き合えそうだという手応えがある。
学生時代の使い込みも含めて振り返ると、Pro 4 は他のカーボンシューズと比べて耐久力がある方だと思う。頻繁に買い替えたり履き潰したりした記憶はなく、夏合宿でそれなりの距離を走り込んでも持った。厚底カーボンは寿命が短いと身構えてしまうが、Pro 4 はむしろ長持ちする部類だ。
とはいえ厚底カーボンは、ジョグも含めて全部履くとソールの消耗が早い。自分がジョグに使わずレースとポイント練に絞っているのは、この反発を大事な場面のために残したいからでもある。
アディオス プロ エボとの違い
adidas の厚底には、さらに軽さを極めた アディオス プロ エボ(EVO)がある。Pro 4 と EVO の一番の違いは対応力だ。
EVO は軽さに全振りした分、履きこなすのに脚の力がいる。自分は正直、EVO を扱いきれなかった。靴のポテンシャルは高いのだろうが、足の力が足りなかったのだと思う。だから重要なレースでは EVO ではなく Pro 4 を選んでいた。
Pro 4 は、上りも折り返しも含めてどんなコースでも使える。スピードも出るし、ペース変化にもついてくるし、後半まで足が持つ。軽さ一本のEVOに対して、Pro 4 は「どんな条件でも破綻しない万能さ」で選ぶシューズだ。
気になった点
満点に近い完成度だが、全肯定はしない。
ひとつは、カーボンシューズあるあるで、ペースが垂れたり苦しくなった時は自分で頑張るしかない場面があること。厚底カーボンは調子がいい時に速く走らせてくれるが、脚が売り切れた後半に楽をさせてくれる魔法の靴ではない。東京マラソンの37km以降、足が攣ってからは、シューズの反発だけではどうにもならなかった。
もうひとつは用途が絞られること。これはレースとポイント練習向けの一足で、ジョグには使っていない。1足で練習も普段履きも全部まかないたい人には向かない。疲労抜きのジョグにはクッションのあるシューズを別に持つ前提になる。
どこで買うか
定価は¥28,600。人気のレーサーでサイズやカラーが品切れしやすいので、在庫のある店をいくつか見比べるのがいい。シューズは adidas 公式楽天市場店なら正規品でサイズ在庫も揃いやすい。
Adizero Adios Pro 4(アディゼロ アディオス プロ 4) 楽天市場(新規タブで開く)・Amazon(新規タブで開く)・Yahoo!ショッピング(新規タブで開く)
スピードも対応力も後半の粘りも高い、文句なしの本命だ。箱根の路面でも東京マラソンでも、自分はこれを履いていた。レースに出るなら迷わず勧める1足だ。
学生時代に履いた adidas 10種類以上の履き分けは箱根を2回走った2年間の記録に、今の毎朝のラン装備は夜・早朝ランニングの装備の記事に書いた。
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