箱根を2回走った2年間、adidas を履き続けた記録
2年間、adidas だけだった
箱根駅伝に2回出走した大学の2年間、ランニングシューズは全て adidas だった。疲労抜き Jog からポイント練習、本番レース、トラックスパイクまで。練習メニューに応じて使い分けたシューズは、ざっと10種類以上。多くは履き潰した。
引退から4ヶ月経った今、当時の履き分けを記録として残しておく。
注:BOSTON、TAKUMI、JAPAN などのシリーズは年数ごとに細かい仕様が変わるので、この記事ではモデル番号ではなく「シリーズとしての印象」で書いている。
なぜ adidas 一択だったか
先輩・同期に勧められたから、というのが一番大きい。チームの周りで adidas を履いている人が多く、自分も自然と adidas に揃えていった。最初の1足が良かったので、そのまま2年間ずっと同じメーカーで通した。
全モデルリスト
| カテゴリ | モデル |
|---|---|
| 疲労抜き Jog | SUPERNOVA シリーズ |
| 疲労抜き Jog | ADISTAR |
| 普段使い Jog | ADIZERO SL |
| 普段使い Jog | ADIZERO BOSTON シリーズ |
| 速いペースの Jog・距離走 | ADIZERO EVO SL |
| 速いペースの Jog・距離走 | ADIZERO JAPAN シリーズ |
| ポイント練 | ADIZERO TAKUMI SEN シリーズ |
| ポイント練 / レース | ADIZERO ADIOS PRO 4 |
| レース候補 | ADIZERO ADIOS PRO EVO |
| トラックスパイク | ADIZERO AVANTI |
疲労抜き Jog 用
SUPERNOVA シリーズ
SUPERNOVA PRIMA や SUPERNOVA RISE を、ポイント練の翌日の朝練など、ゆっくり目の Jog で使っていた。クッションがあるので、前日の疲労抜きや、疲労がたまっている日に重宝した。
怪我が多かった自分にとって、継続した練習を積めた要因の1つになった靴だ。
ADISTAR
ADISTAR は、SUPERNOVA シリーズと用途は似ていて、同じくゆっくり目の Jog で使った。ただし頻度はそこまで多くなく、たまに履く程度。SUPERNOVA シリーズの方が出番が多かった。
普段使い Jog 用
ADIZERO SL
ADIZERO SL は、結構好きなシューズだった。耐久性が他より少し劣るのがデメリットだが、adidas のランニングシューズの中でも薄めの Jog シューになっているので、地面の反発をそのままもらえる。靴に走らせてもらっている感覚ではなく、自分の足で走っている感覚になるのが気に入っていた。
軽いので、自然とペースが上がる。
ADIZERO BOSTON シリーズ
正直に言うと、BOSTON は自分の足にあまり合わなくて、使用頻度は低かった。何回か履いてみて、早めの Jog には向いているという感覚はあった。
速いペースの Jog・距離走用
ADIZERO EVO SL
ADIZERO EVO SL は大好きなシューズ。軽いのに、速いペースの Jog まで対応できて、距離走でもよく使った。1km 3分20秒〜3分30秒くらいまでなら、ペース走でも使える感覚があった。
ロードに向いているシューズで、タータンよりは舗装路で履く方がフィットした。荒川河川敷で爆走していた記憶が今でも蘇る。本来は Jog 用のはずなのに、自分の中では勝手にペース走の靴になっていた。Jog 用の靴で河川敷をぶっ飛ばしていたのは、今思えばだいぶ無茶していた。
ADIZERO JAPAN シリーズ
JAPAN シリーズ は結構薄めの設計で、普段から履いていたら怪我しそうな感覚があった。なので、特定のタイミングでしか使わなかった。
主にクロスカントリーなど足腰を鍛えたい場面や、ペースの速いペース走で履いた。ロードではあまり使っていない。やっぱり足に疲労が溜まるからだ。
ポイント練習用
ADIZERO TAKUMI SEN シリーズ
TAKUMI SEN は、PRO 4 ほど厚底ではなく、比較的薄めの設計。
EVO SL では難しいような距離走も、TAKUMI SEN ならこなせた。ポイント練のなかでも距離寄りのメニューや、フォームを意識したい日に履いていた。
ADIZERO ADIOS PRO 4(ポイント練)
PRO 4 は、履いた瞬間に「これは違う」と感じたシューズだった。自分にとってはとても好きな履き心地で、どんな練習メニューでも合わせられる1足だった。
スピード練習やインターバル練習で頻繁に使用していたうえ、レースでも履いた。詳細は次のレース用のセクションで書く。
レース用
ADIZERO ADIOS PRO 4
スピード練習・距離走・インターバル・本番レース、すべてに対応できる万能シューズ。自分にとっては使いやすく、信頼できる1足だった。
東京マラソン 2026 でも、箱根駅伝でも履いた。上りも下りも平地も走り切れる安心感が、レースという緊張感の中でも背中を押してくれた。フル42.195km を2時間16分台で走った時の靴であり、箱根の路面でもこれを選んだ。詳細は東京マラソンの記事に書いた。
ADIZERO ADIOS PRO EVO
EVO シリーズは軽さを極めた設計で、業界で大きな話題になっているモデル。今年(2026年)には EVO 3 で世界記録が更新されたと記憶している。
ただ、自分は EVO のポテンシャルを十分に引き出せなかった。扱いが難しいと感じる場面が多く、レースでは PRO 4 を選んでいた。
ADIZERO AVANTI(トラックスパイク)
トラックレースのスパイクは AVANTI 一択だった。
Nike のドラゴンフライ登場以降、各メーカーが追随して様々なスパイクを出している中で、AVANTI は自分にとってかなり革命的な1足。割と厚さもあって足も持つ。
10000m と 5000m で自己ベストを更新できたので、adidas のスパイクで迷ったらこれを履いておけば間違いなし、というのが当時の感覚だった。
学生時代のベスト3
総合的に振り返って、3足選ぶならこの順位になる。
第1位: ADIZERO EVO SL
迷うことなく1位。軽さ、ロードでの汎用性、距離走から速い Jog までカバーできる幅。万能性で他を引き離していた。
第2位: ADIZERO ADIOS PRO 4
万能シューズとしての信頼感。初めて履いた時の革命的な感覚から、最後の最後まで「これがあれば大丈夫」という抑えになった1足。
第3位: SUPERNOVA シリーズ
世間的にはそこまで有名ではないモデルだ。だが、怪我が多かった自分にとっては継続して練習を積めた要因の1つになった。シューズの力で速くなったわけではないが、疲労抜き Jog で脚を残せたことが、結果的に走り続けられた理由になっている。
長距離は継続が一番大事なので、ここは譲れない。
引退後の今、振り返って
引退後も、adidas のシューズは大好きだ。3:45 起きで12km を走る今の生活では、トラックスパイクや薄底レーサーは要らない。違う種類のシューズが必要になっている。
これからは adidas のシューズを履きつつ、他のメーカーのジョギングシューズも色々試していきたい。学生時代は adidas 一択だったが、引退してからは選択肢が広がった。社会人ランナーとしてのシューズ選びを、これから自分で見つけていく段階だ。